燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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渓楓園・オロフレ荘・薬師神社

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カルルス温泉

カルルス温泉入口
今日は生まれて初めて登別のカルルス温泉に行ってきました。
カルルス温泉登別温泉よりも更に奥、来馬岳の麓にあります。
このカルルスという名前は、温泉がある地域の町名(カルルス町)にも使われています。
北海道で片仮名地名といえば無条件でアイヌ語由来だと考えがちですが、実はアイヌ語ではありません。
なんと外国語由来です。
かつて泉質の分析をした際に、オーストリア=ハンガリー帝国ベーメン地方のカルルスバードという都市の温泉に泉質が類似していることが判明し、カルルス温泉という名前になったのだそうです。
外国の地名由来の日本の地名なんて、国内でもここぐらいではないでしょうか。
 
色付く木々
カルルス温泉は山の中なので、場所によっては木々の色がすっかり秋になっていたのが印象的でした。
 

まずは渓楓園

渓楓園入口
開湯百年碑
最初に温泉街の中にある渓楓園に向かいました。
渓楓園という名前からして風流です。
開湯百年の記念碑も建っていました。
 
園内の池 その1
園内の池 その2
登別川
園内には池があったり、登別川が流れていたりします。
池の底に沈んだ紅葉は中々に味わい深いように思います。
 
吉田元利歌碑
何やら和歌らしきものが刻まれた石碑がありました。
登別市教育委のHPによれば、これは札幌在住だった吉田元利という人が1900年にカルルス温泉鈴木旅館前の2本の楓を詠んだ和歌のようです。
碑文には、

むつましきさまを
姿に阿らはして
夫婦楓の
千代契るらし
札幌 吉田元利

とあります。
 

【渓楓園】
住 所:北海道登別市カルルス町
H P:http://www.city.noboribetsu.lg.jp/docs/2013060600026
 

 

オロフレ荘にて日帰り入浴

オロフレ荘
折角初めての温泉地に来たのに入浴しないのは勿体無いので、オロフレ荘にて日帰り入浴。
浴場には5つの内風呂と露天風呂がありました。
入った感じはとても良いお湯で、体の疲れがスっと取れたような気がしました。
500円で入浴できるのも有難いです(タオルのレンタルは別途料金)。
 

【湯元オロフレ荘】
住 所:北海道登別市カルルス町7
H P:http://www.karurusu.jp/index.html
 

 

薬師神社参拝

鳥居
社殿
温泉街入口の辺りには薬師神社があります。
御祭神は大己貴命少彦名命です。
1899年創建で、カルルス温泉開祖・日野久橘翁と開拓民が茨城県大洗磯前神社から御分霊を頂いたのが始まりのようです。
由緒は境内の案内記に詳しいです。
全文は以下の通り。

薬師神社案内記
 
・御鎮座
当神社の創立は明治三十二年八月六日
 
・御祭神と御神徳
大己貴命 おおなむちのみこと
   殖産興業、開拓の指導神
少彦名命 すくなひこなのみこと
   醸造、医薬の神、開拓協力神
 
大己貴命は世にだいこく様とも云われ、慈悲深く福徳を授ける神として尊敬され、少彦名命は医薬の祖神と仰がれ万民の病難を救う神として信仰され、当社に祈願をこむれば一度は必ず、御聞届け下さるといわれている。
 
・例祭日
八月八日
 
・御由緒
カルルス温泉開祖日野久橘翁と開拓住民らが温泉開場にあたり産土神社の奉斉を発心し、明治三十二年八月六日茨城県大洗磯前神社(斉衛三年八五六年創建)より御分霊をいただき奉斉申し上げたのが薬師神社の起こりであります。

※「御由緒」中に「斉衛三年」とあるのは「斉衡三年」の誤りか
 

開祖 日野久橘翁功績碑
日野久橘翁の功績を讃える碑も境内にあります。
 

薬師神社
住 所:北海道登別市カルルス町
御祭神:大己貴命少彦名命
末社等:無し
創 建:1899年 8月 6日
H P:無し
 

 
 
今回は以上。