大和田住吉神社
阪神千船駅で電車を降りる。周辺は至って普通の住宅街だ。
千船駅があるのは佃という地区だ。東京には佃煮発祥の地である佃島という島があるけど、江戸時代にここ佃の漁民が移住したことに由来している。
駅の南にある千舟大橋を渡れば、そこは大和田という地区になる。
千舟大橋を渡ってから南西に徒歩3分くらいの位置に、今回の大和田住吉神社が鎮座している。
立派な鳥居が建っている。足が赤いのが特徴的だ。
だがその奥に広がる境内の建物は、どれも屋根にブルーシートがかかっているのが目立つ。
それもそのはずで、2018年の台風21号で本殿や境内社がダメージを受けたとのことだった*1。
社殿
いかにも修理中といった感じだ。特に由緒書等も見当たらない。
『大和田郷土史会会報』*2収録の「大和田住吉神社のしおり」という記事によると、社伝に伝わる創建は842年9月19日。
御祭神は底筒男尊・中筒男尊・表筒男尊・神功皇后の四柱であるとのこと。
ただし、明治43年(1910年)に八幡神社を、明治44年(1911年)に皇大神宮を合祀したとのことなので、八幡大神や天照大御神も祀られているのかもしれない。
稲荷社
境内入口の鳥居をくぐってすぐ左側に稲荷社が祀られている。
先述の通り、屋根にはブルーシートがかかっている。
由来書がないので詳細は不明ながら、稲荷社なので稲荷大神を祀るものと思われる。