燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

神社やら、旅行やら、過去の事やら。

多摩川沿いの玉川弁財天と水神社

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はじめに


鴎稲荷から東に多摩川沿いを歩いていくと、少し下がった場所に広場があり、神社が2つ建っているのが目に留まる。
これが玉川弁財天と水神社だ。

玉川弁財天




見ての通り由緒書の掲示はボロボロになっているので、詳細は別格として玉川弁財天も選ばれている「羽田七福いなり」のHPによる。*1
 
玉川弁財天は江の島の岩屋に鎮座していた弁財天を勧請したものとのこと。
元々は羽田村南の洲*2に鎮座していたが、宝永8年(1711年)に遷座
のち鎮座地が羽田空港内だったため、GHQにより退去を強制され現在地に遷座したようだ。
なお、御神体弘法大師の作とされる。
 

水神社



玉川弁財天の左側に鎮座する水神社では水波之咩命を祀る。
水波之咩命は罔象女神とも表記し、伊弉冉尊火産霊神を産んだ際に生まれた神だ*3 *4
創建年についてはよく分からなかった。
 
水神社は羽田神社の兼務社となっているらしく、ホームページにも記載がある*5
御利益は折雨・止雨・治水といった水関連のものだけでなく、子宝・安産・商売繁盛といったものもあるようだ。
 

【玉川弁財天】
住 所:東京都大田区羽田6-13
御祭神:弁財天
社祠等:無し
創 建:1711年以前
H P:穴守稲荷神社「羽田七福いなり 別格、羽田 玉川弁財天」
 
【水神社】
住 所:東京都大田区羽田6-13
御祭神:水波之咩命
社祠等:無し
創 建:不明
H P:羽田神社「水神さま」
 

 

脚注

*1: 羽田七福いなりめぐりHP参照。

*2:川の辺りの砂などが堆積した場所。

*3:日本書紀』(岩波文庫、1994年)36〜40頁

*4:古事記』(岩波文庫、1963年)25頁

*5:羽田神社HP参照。

鴎稲荷と厄神様の社

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はじめに



昨日の記事で書いた弥五エ門稲荷から北東100mくらいの場所に、鴎稲荷神社が鎮座している。
 

鴎稲荷神社

鴎稲荷神社社殿




御祭神は宇迦之御魂命で、食物の神として祀られている。
 
鴎稲荷神社は羽田神社*1兼務社となっており、羽田の8社(稲荷社7社+弁天社1社)を巡る「 羽田七福いなりめぐり 」にも選ばれている*2
 
鳥居には弘化2年(1845年)の年号が刻まれているので、それ以前の創建であるらしい。
かつて近くを流れる多摩川には鴎が多数生息しており、そのことは大漁の兆しとされていたために「鴎稲荷」という名前になったようだ。
 

厄神様



境内には厄神様を祀った社も鎮座している。
厄神様はその名の通り厄除の神様とのこと。
 

その他


手水舎の水は井戸水を汲む形式だった。
とても味わいがあって良い。
 

【鴎稲荷神社】
住 所:東京都大田区羽田3-9
御祭神:宇迦之御魂命
社祠等:厄神様(御祭神:厄神様)
創 建:1845年以前
H P:羽田神社「鴎稲荷神社」
 

 

脚注

*1:須佐之男稲田姫命を祀る羽田3丁目に鎮座する神社。

*2:唯一の弁天社である玉川弁財天は番外の別格という扱いになっている。

羽田小学校近くの弥五エ衛門稲荷

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弥五エ門稲荷



昨日の記事で書いた松巳稲荷から300mほど東の羽田小学校近くの住宅地に弥五エ門稲荷が鎮座している。
 
「弥五エ門」の名はこの神社の付近を開発した名主の鈴木弥五右衛門*1に因む可能性があるが、由緒書等はないため詳しくは分からない。
御祭神は稲荷神社なので稲荷大神だろうと思われる。
 

【弥五エ門稲荷】
住 所:東京都大田区羽田3-9
御祭神:稲荷大神
社祠等:無し
創 建:不明
H P:無し
 

 

脚注

*1:大田区のHPによれば、この近くの羽田6丁目〜羽田空港1・2丁目の辺りはかつて鈴木弥五右衛門に因んで「鈴木新田」と呼ばれていたらしい。