字樽前にある樽前山神社へ!
今回も苫小牧の神社巡りです。
場所は字樽前、樽前小学校の隣りにある樽前山神社です。
「樽前山神社」という名前の神社はここと、前回の記事で書いた錦岡樽前山神社と、高丘地区にある苫小牧総鎮守の樽前山神社(及び樽前山山頂の奥宮)があります。
この神社は元々は樽前権現社として錦岡樽前山神社と由来を同じくする神社だったようなのですが、詳細はよく分かりません。
1904年に樽前に遥拝所として建立され、その後に独立したようです。
『苫小牧市史 下巻』(編・苫小牧市、1976年)の1746頁によると独立は1918年とのこと。
御祭神については『機関誌 苫小牧市史編さん No.9』(編・苫小牧市市史編さん室、1975年)の古老のインタビュー(41~42頁)や、『苫小牧市史 下巻』の818頁に従えば、以下の通りであるとのことです。
【1918年改築時の御祭神】
・手置帆負命*1
・草野姫大神*2
・屋船久々能知大神*3
・豊受姫大神
・彦佐知命*4
【1965年改築時の御祭神】
・高天原爾千木高知
・高皇産霊大神
・天御中主大神
・神皇産霊大神
・津岩根爾宮原大知立
前者の御祭神は1918年の改築時に白老八幡神社の宮司が書いてくれたそうです。
草野姫大神以外の4柱は上棟式の時に祀られる神々ですね。
(根拠は無く推測でしかないんですけど、1918年に白老八幡神社の宮司さんが書いた御祭神って、ただ単に改築の際の上棟式の御祭神を書いただけってことはないです……?)
後者の御祭神は1965年の移転改築時の御祭神らしいのですが、出典は不明。
というかこれ、本当に1965年時点でこの御祭神に変更になってるんでしょうかね?
「高天原爾千木高知」とか「津岩根爾宮原大知立」とか御神名ぽっくない気がしますが……。
まあ、詳しいことはよく分からないんですが。
因みに高皇産霊大神、天御中主大神、神皇産霊大神は天地開闢の後に最初に現れた神で、造化三神と称されています。
手水鉢は岩の上に載っており、水は張っていませんでした。
【樽前山神社】
住 所:北海道苫小牧市字樽前
御祭神:手置帆負命、草野姫大神、屋船久々能知大神、豊受姫大神、彦佐知命
または
高天原爾千木高知、高皇産霊大神、天御中主大神、神皇産霊大神、津岩根爾宮原大知立
末社等:無し
創 建:1904年
H P:無し
今回は以上。