国道沿いにある糸井浜神社
御祭神は地蔵尊と竜神だそうです。
鳥居の横の由緒書の石碑によると、
この地区は、明治、大正よりイワシ漁場として全国的に有名であり、この神社は明治初期より様似等樹院末寺の地蔵尊が祭られ、又この地区の住人や漁民が竜神さんをまつってこの地区(現在の小糸井、糸井、有明、日吉)の町内安全、豊作、大漁、家族健康祈願の神社としてまつられておりました。
大正九年に地蔵尊と竜神さんを合祀し、小糸井神社として建立され、この地区の守神として鎮座しております。
平成元年、神社の老朽に伴い新築しましたが、現在もこの地区の守神として、皆様を、お守りしております。
平成八年七月二十日
氏子一同
とのことです。
竜神はまだしも、お寺の末寺の地蔵尊を祀っている神社ってのは珍しいん気がします。
因みに由緒書にある「様似等樹院」とは、現在も様似町にある天台宗寺院の等澍院でしょう。
等澍院は、有珠の善光寺、厚岸の国泰寺と並んで江戸幕府により建立された蝦夷三官寺の一つです。
本殿のシャッターは閉まっており、中の様子は不明。
ただ、『苫小牧市史 下巻』に付属する「部落史・糸井」の中の糸井神社の解説文によると、
海の方の神社は国道沿いの海側にあって祭神は稲荷神社(後略)
とあり、御祭神は倉稲魂命であるとされています。
神社の由緒書の石碑には稲荷神社については何の記載も無いので、詳細は不明です。
【糸井浜神社】
住 所:北海道苫小牧市字糸井
御祭神:地蔵尊、竜神*1
または
倉稲魂命*2
末社等:無し
創 建:1920年
H P:無し
今回は以上です。