登別にある富岸神社
社殿
富岸神社はその名の通り登別市の富岸町*1にあります。
この神社の御祭神は天照皇大神、大国主神、事代主神の3柱。
階段下の右手に由緒書の石碑があります。
内容は以下の通り。
富岸神社由緒
御 祭 神 天照大御神
配 神 大国主神
配 神 事代主神
明治政府の北海道防備と開拓政策に応じた有志(新潟・富山・鳥取・香川・兵庫・福岡)又明治二十年同二十二年屯田制度に応募し室蘭港を経輪西・中島・付近に計一千百九名入植した
明治二十三年五月新日鉄野球場東側丘陵先端に「丸山神社」を御創祀した
明治二十三年五月制度満期以降追給地を求めて富岸地域に一部移住・渡道有志と共に開墾に従事して村落を構成した
然かる同時期に御創祀の分霊奉持して富岸町三丁目四三番地(亀田記念公園東側)地先に人心の安泰を願って富岸神社建立した
現在地には明治四五年移転し数回の改築後平成九年七月鳥居を改建する
平成十二年七月社殿・拝殿・屋根等崇敬氏子諸氏計二四二名金六百六十七万余円の奉納を受けて改築現在に至る
平成十五年七月吉日
富岸神社氏子一同
文中の「丸山神社」は「圓山神社」(=現在の中嶋神社)のことでしょう。
この由緒書の記述によれば、1890年の富岸町開墾と同時期に創建されたように読めますが、『市史 ふるさと登別 資料編』の348頁によると1906年8月創建とされており、よく分かりません。