聖天島公園
江の島の東部、ヨットハーバーの近くに聖天島公園がある。遊具で遊ぶ子供達と、その辺でくつろぐ猫が主役ののんびりした公園だ。
この場所は元々は聖天島という江の島の横にある小島だったが、関東大震災で隆起したり東京五輪で埋め立てられたりして現在は江の島の一部となった。案内板によれば島の形が歓喜天に似ていることから、(歓喜天の別名である)聖天を冠した島名になったらしい。
聖天島公園に正面から入ると、向かって右側に小山のように盛り上がった場所がある。これが恐らく昔の聖天島なのだろう。
聖天神社
公園に正面から入ると右手側に社が見える。これが聖天神社と呼ばれる社だ。御祭神は聖天島なので歓喜天かと思いきや、聖天上人*1という僧が祀られている。社殿内に安置されているのがその聖天上人の像だ。古い文献によれば、昔は聖天上人像は開山堂という建物に安置されていたらしい*2。
公園の案内板や社殿横の由緒書曰く、聖天上人は宋の慶仁禅師より江の島に社檀を開くよう告げられ巌窟で千日修業をしていたところ、満願の夜に天女が出現したとのこと。また源実朝*3の帰依を受け、その後に下の宮*4を創建したとされているのだとか。
因みに正式な名称が聖天神社なのかは定かじゃないけれど、藤沢市の市民活動課が1987年に出した『藤沢の地名』でも聖天神社と書いてある*5ので聖天神社で良いんじゃないかと思う。
【聖天神社】
住 所:神奈川県藤沢市江の島1-6 聖天島公園
御祭神:聖天上人
末社等:無し
建 立:不明
H P:無し