燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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稲荷山①:伏見稲荷大社の大鳥居から表参道の末社へ

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はじめに

外国人に人気の観光地、というものがある。京都でいえば清水寺祇園、嵐山なんかがそうだ。中でも人気なのは伏見稲荷大社*1。詳しくは分からないけど、日本を象徴する神社の鳥居、それも朱色の鳥居が山頂へ向かって幾千と並ぶ光景が心を打つのかもしれない。
 
そんな伏見稲荷だけど、今年の9月末辺りはちょっと様子が異なっていた。まず圧倒的に人が少ない。今までは人波が延々と続く有様だったのに、この時は悠々と写真が撮れる。しかも外国人観光客がほぼ居ない。このコロナの御時世なので当然といえば当然なのだが、新鮮な感じがした。
だた、今現在の状況は分からない。もしかするとGo To トラベルやら何やらで今は人足も多少は回復したかもしれない(それでも外国人観光客はほぼ居ないだろうけど)。
 
という訳で、今回以降は伏見稲荷が鎮座する稲荷山について書いていこうと思う。先日撮った写真だけでなく、前に撮った写真も織り交ぜながら紹介していけたらと思う。(特に但し書きがない場合、今年撮ったものだ。)
全体量としては、記事を分けてもかなり長くなりそうな気がする。全部書き切るまで何日かかるかな……。
 

JR京都駅から

伏見稲荷に鉄道で向かうには、JRか京阪電車の2択がある。今回は京都駅からJR奈良線稲荷駅へ向かった。なお、稲荷駅普通列車しか停車しないので注意が必要だ。
 

改札を出ると、目の前に朱色の第一鳥居が聳えている。ここから本殿まで表参道が一直線。
因みに自転車を押して鳥居をくぐっている人が居るが、右手側にある駐車場の一角に駐輪場があるのだ(駐輪場入口が参道の途中にある)。
 
分かりづらいので、以下に本殿周辺のマップを示す。
画像が粗い場合は、クリックした先で「オリジナルサイズを表示」を選んで欲しい。

 

熊野社



駐輪場向かい側に末社が三社並んで建っている。左から熊野社、藤尾社、霊魂社だ。
 
熊野社は伊邪那美大神を祀る。
この社殿は元禄7年(1694年)建立だが、熊野社自体は平安時代から存在している。熊野行幸の折に上皇が立ち寄るのだから随分と由緒のある社だ。かつては「熊野権現」の名で祀られていたらしい*2
社殿は重要文化財に指定されている。現在地には昭和34年(1959年)に鎮座。
 

藤尾社



藤尾社は追尊天皇である舎人親王*3を祀る。
稲荷山の麓には元々藤尾社が鎮座していたが、室町時代後花園天皇の勅命により稲荷山山頂の稲荷社が麓に遷座。藤尾社は藤森に遷座し、現在は藤森神社本殿東殿として祀られている。
由緒書によれば、この藤尾社は天正17年(1589年)以前に藤尾天皇として再興され、延宝8年(1680年)に天皇塚跡地に社殿が建立された。こちらも社殿は重要文化財
もしかしてこの天皇塚が、埋葬地不明とされる舎人親王の陵だった可能性もあるんだろうか?
 

霊魂社



霊魂社は瑞穂講社*4・講務本庁の特別崇敬者等、伏見稲荷に関わりのある物故者を祀る。
因みにこの社殿は平成に修復を行った際に「多峯御社」の名が入った銘札が発見されており、元々他の社殿だったものが転用された可能性が示されているようだ*5
 

【熊野社】
御祭神:伊邪那美大神
【藤尾社】
御祭神:舎人親王
【霊魂社】
御祭神:瑞穂講社並びに講務本庁の特別崇敬者等の物故者
 

 
さて、今回は以上。
次回は楼門と本殿周辺について。
  

脚注

*1:2019年にはトリップアドバイザーの「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」で6年連続首位。

*2:伏見稲荷大社御鎮座千三百年史』(伏見稲荷大社御鎮座千三百年史調査執筆委員会・編)496頁

*3:追号崇道尽敬皇帝天武天皇皇子で淳仁天皇の父。清原氏の祖。日本書紀編者。

*4:講務本庁の前身。

*5:前掲書495頁