燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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稲荷山㉑茨谷にて雀聖・阿佐田哲也大神に参拝

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はじめに

今回は「茨谷」というエリアについて。
書いてて気付いたけど、ここは結構エリアが広い。
 
今までの稲荷山の記事はこちら
 
マップは以下の通り。番号が振ってあるのは、お塚の台座の番号だ。
(※画像が粗い場合は、クリックした先で「オリジナルサイズを表示」を選ぶと大きいサイズが表示される。)

 

茨谷



前回のあらきエリアの一番端から直結しているのが茨谷*1エリアだ。
ここは(今現在はどうか知らないけど)昔は蛙が生息していたとのことで、其処彼処で蛙の像を見かける。
 
ところで、昭和40年(1965年)のお塚調査記録『続お山のお塚』にはお塚配置図が収録されていて、ここ茨谷の配置図もあるけど、エリアの上1/4程度については現状とは全く異なる。
ある方に話を伺ったところ、だいぶ前に工事をしたらしい。道を挟んだ向かい側が『続〜』の配置図には載っていない拡張エリアになっているので、もしかするとそちらに移された可能性もある。
 
稲荷山のお塚全般に言えることだけど、目当てのお塚がある人は、倒壊したり場所が変わったりする可能性があるので、今のうちに拝んでおく方が良いと思う。
お塚の一覧が見たい場合、『お山のお塚』『続お山のお塚』は国会図書館内ならばデジタル資料として閲覧可能なので、気になる人は国会図書館に行って欲しい*2
 

末広神社



前回の記事で最後に掲載した小狐丸大神の近くに、竹で出来た鳥居が連なっている。この先に末広神社が鎮座している。
ここは右から稲荷大神、末廣大神、權大夫大神のお塚が並ぶ。
 

金森神社



末広神社の近くには金森神社が建っている。
ここについては由緒書等が無かったので御祭神は不明。
 

阿佐田哲也大神



ここは『麻雀放浪記』等で有名な雀聖・阿佐田哲也を祀るお塚だ。かなり新しいお塚で、日本プロ麻雀連盟が建立した。
毎年春に阿佐田哲也大神祭が執り行われ、祭典後は記念の麻雀大会が開かれている。
私は麻雀が上手くなるよう祈願した。
 

七祠大明神


阿佐田哲也大神の近くに建つお塚。
七祠についての由緒は不明。
碑文を読む限り、「商買繁榮」*3と「子孫長冝」*4の御利益があるらしい。
 

大日本大道教




稲荷山は神道も仏教も何でもありだとは思っていたけど、道教まであるのには最初は本当に驚いた。
手前にある赤く丸い構造物は鳥居だろうか?
ここには4体の像が祀られている。自販機横に太上老君、正面は向かって右から道德天尊、娘娘神、元始天尊となっている。
道德天尊は太上老君の別名であり、太上老君とは老子を神格化した呼び名だ。
娘娘神は「にゃんにゃんしん」で良いんだろうか。調べたところ、「娘娘」は女神のことらしい。
元始天尊道教最高神とされる。
 

魔王大僧正・毘沙門天王・觀㔺音大菩薩



このお塚は魔王大僧正・毘沙門天王・觀㔺音大菩薩*5の三柱を祀る。
お塚の上部に「鞍馬山」とあるように、この三柱は鞍馬寺の御本尊となっている。
 

天國大神



「天国」を冠する神名のお塚だ。
この「天国」は何を意味するのだろう。高天原とかだろうか?
 

姫大神・豊川大神・月星大神



ここの三柱のうち、豊姫大神は由緒不明。
豊川大神は豊川稲荷の吒枳尼天だろうか。
月星大神も由緒不明ながら、名前に惹かれて参拝した。
 

㐧畄久大神?・瓢箪山戸川大神・玉姫大神官幣大社正一位稻荷皇大神




一番右下の神名は㐧畄久大神*6だろうか。一文字目が「㐧」か確証が持てない。
真ん中には大きく瓢箪山戸川大神が祀られる。このお塚、「瓢箪」を文字ではなく形で表している。中々にインパクトがあって良い。
姫大神はよく稲荷山のお塚で祀られているのを見かける。熊鷹社のところの茶店の掲示によると、玉姫大神は良縁の神らしい。
官幣大社正一位稻荷皇大神インパクトのある神名だ。勿論、伏見稲荷が戦前は官幣大社だったことに因むものだろうけど、「稲荷皇大神」呼びは余り見覚えがない。
 

毘來天王



瓢箪山戸川大神の隣りの区画、茶店の前に高く聳え立つのが毘來天王のお塚だ。
毘來天王というのは聞いたことのない神名だ。調べても全然情報がない。
詳細不明だけど、この堂々たる佇まいが結構気に入っている。
 

鬼法教總神苑(鬼法尼寺)


お塚のある区画の道を挟んだ向かいには、鬼法教*7という教団の施設が建っている。通称は鬼法尼寺とのこと。その名の通り尼寺なんだろうか?
なお、ここでは鬼子母尊神を祀っているようだ。
 

最上位経大菩薩・妙八大明神・八大龍王辨戝天王・白龍辨戝天王・正一位稲荷大明神



鬼法教總神苑正面の橋の横の池のほとりに、五柱を祀る社が建っている。御祭神は最上位経大菩薩・妙八大明神・八大龍王辨戝天王・白龍辨戝天王・正一位稲荷大明神
妙八大明神は詳細不明。調べたら「妙八」という和楽器があるらしいけど、関連は分からない。
八大龍王辨戝天王や白龍辨戝天王は龍神と弁財天の習合だろうか。
 

大黒天像


先程の五柱を祀る社の横には、金ピカの大黒天像が祀られている。
実は以前までは「大黒天」の看板だけ立っていて、台座には何もない状態だった。しかし2020年10月に行った際にはこの大黒天像が置かれていたので、修理中だったのかもしれない。
 

常富稲荷大明神・妙八稲荷大明神


鬼法教總神苑の境内には、この小さな稲荷社も祀られている。
御祭神は常富稲荷大明神と妙八稲荷大明神だ。
一つ上で紹介した社にも「妙八」を神名に冠する神が祀られていたけど、何か関係あるんだろうか。
 

【末広神社】
住 所:京都府京都市伏見区深草開土口町
御祭神:稲荷大神、末廣大神、權大夫大神
境内社:金森神社(御祭神不明)
    お塚多数
建 立:不明
H P:無し
 

 

【茨谷】
御祭神:阿佐田哲也大神、官幣大社正一位稻荷皇大神など

 

間力教会と八霊社へ



出世門とされる上が開いた鳥居をくぐって先へ進むと、伏見稲荷本教間力教会とその横の八霊社が見えてくる。次回はその2箇所について。
今回は以上。
 

脚注

*1:「いばらだに」と読む。

*2:但し、残念ながらもう無くなっていたり、移設されていたり、或いは刊行後に新設のため未掲載のお塚もあるので注意が必要だ。

*3:「商売繁盛」と同義だろう。

*4:「子孫長く冝し」(しそんながくよろし=子孫繁栄)だろうか。「冝」は「宜」の異体字

*5:「㔺」は「世」の異体字

*6:「畄」は「留」の異体字

*7:「鬼」の字は正確には「田+九+ム」の異体字となっている。