燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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日本・中国・西洋の医薬神を祀る薬祖神祠

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はじめに

今回は一風変わった御祭神を祀る、二条通に面した薬祖神祠について。
 

二條薬業会館へ


烏丸御池駅の2番出口を出て、すぐ傍の両替町通を北へ進む。
 


京都国際マンガミュージアムの裏手の辺りには、かつての銀座や金座の跡地であるらしい。
 


しばらく進んで二条通を左折すると、二條薬業会館の建物が見えてくる。
 

社殿




ここの1階部分に薬祖神祠が祀られている。
正確に言うなら、拝殿が会館の建物と隣接していて、奥に続く参道の先に本殿が建っているといった感じだろう。
 
なんと言ってもここは御祭神が変わっている。
まず日本の医薬の神として大巳貴命(=大己貴命大国主命)と少彦名命が祀られている*1
 
 


次に、中国の医薬神である神農氏*2が祀られている。
 

そして極め付けは、西洋医学の父と称されるヒポクラテスも祀られている。古代ギリシア人を祀る神社は、日本中どこを探してもここくらいしかないんじゃないだろうか。
 

【薬祖神祠】
住 所:京都府京都市中京区東玉屋町487
御祭神:大巳貴命、少彦名命、神農氏、ヒポクラテス
社祠等:無し
建 立:不明
H P:無し
 

 
今回は以上。
次回は大阪の神社へ。
 
 

脚注

*1:因みにこの二柱は、東京・日本橋の福徳の森に鎮座する薬祖神社にも医薬の神として祀られている。

*2:夏王朝以前に存在したとされる伝説の三皇五帝の内の三皇の1人。別名・炎帝