はじめに
昨日に続き今日も簡易更新。
今回は大河原家の稲荷神社について。
【追記】
杉並区立中央図書館で色々資料を漁ってきました。
正一位稲荷神社
社殿
変電所から更に少し進むと、小さな稲荷神社が見えてくる。この神社が正一位稲荷神社だ。
社殿内の左側の木柱には「奉齋 稲荷大神」、右側の御幣には「初午 大河原家」とある。
大河原家とは高円寺一帯の名主で、この社はその大河原家の稲荷神社であるらしい。
後の貞明皇后(大正天皇皇后)となる九条節子が大河原家に預けられていた幼少時に参拝していた可能性も指摘されているようだ*1。
【追記】
大河原善雄氏の「旧農家の初午祭今昔と稲荷雑稿」*2という記事によると、御祭神は宇迦之御魂神とのこと。
なお同記事によると、杉並区教育委員会の『杉並の小祠』*3という本では御祭神が保食神となっているが、宇迦之御魂神が正しいらしい。
また、現在の社殿は1931年建立とのことだが、その前から稲荷の祠が存在しており、少なくとも明治41年の記録にも現れているようだ。