はじめに
今回は同じ区画に2ヶ所存在する一本檜稲荷について。
Googleマップで見ると、1ヶ所目の方には「本社」、2ヶ所目の方には「境外摂社」と書かれているけど、果たして本当なんだろうか……?
一本檜稲荷神社(1ヶ所目)
JR中野駅近く、明治大学中野キャンパスの線路を挟んだ向かい側の辺りに一本檜稲荷神社が鎮座している。
かすれて読み辛いけど、「一本桧稲荷神社は中野氷川神社の末社にて」と冒頭に書かれているのが分かる。
中野氷川神社は須佐之男尊・稲田姫尊・大己貴尊を祀る東中野1丁目の神社で、1030年に源頼信*1が平忠常*2討伐の際に大宮から勧請したという歴史ある神社だ*3。
ここ一本檜稲荷神社はそこの境外末社ということになるだろうか。由緒書に記載はないが、稲荷神社なので稲荷大神を祀るのだろう。
見ての通りの荒れ放題で、中野区によって規制線も張られている。
「桃園鎮守」*4も形無しといった感じだ。
一本檜稲荷(2ヶ所目)
先程の荒れ果てた社から真っ直ぐ東へ行き、T字路を左折するととても綺麗でしっかりした社がある。
先程の社と同じ区画にあるので、Googleマップに書かれているような本社云々というよりは、あの荒れた社からここに遷座したと言う方が納得がいく気がする。まあ、詳細は分からないが。
台座には「一本檜稲荷」という社名の書かれたプレートが嵌められている。社名に「神社」が付かないのは省略されているだけなのか、正式名称では付かないのかは不明。
ここも稲荷神社なので、やはり御祭神は稲荷大神か。
由緒書によれば、かつて川の氾濫や飢饉を鎮めるために建立されたとのこと。
(なお文字が小さくて読み辛い場合は、画像をクリックした先で「オリジナルサイズを表示」を選ぶと大きいサイズが表示される。)
今回は以上。
次回も更に高円寺・中野界隈。