燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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四条駅近くの花咲稲荷神社

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はじめに

今回は京都の花咲稲荷神社について。
 

花咲稲荷神社

社殿



地下鉄烏丸線四条駅の南東、間之町通に面して花咲稲荷神社が鎮座している。
由緒書によれば御祭神は宇賀御魂神、素箋鳴尊*1、大市比売命、大己貴神、猿田比古神の五柱だ。
元々は松永貞徳*2の屋敷の邸内社だったらしいので、江戸時代以前からある稲荷社なのだろう。
神社名は松永貞徳が「花咲翁」と呼ばれたことに因むのかもしれない。
なお、八十宮や和宮の降嫁時にこの神社で安寧を祈祷したとのこと*3
 
なお『京のお宮めぐり その二』という本には、かつての境内と思しきの写真が掲載されている*4
 

現在は分からないが、少なくとも2019年時点では近くの藤井松華堂で花咲稲荷神社の御朱印帳が頒布されていた。
 

地蔵尊



花咲稲荷神社の右隣には地蔵尊の祠も建っている。
由緒書は無く、詳細は不明。
 

【花咲稲荷神社】
住 所:京都府京都市下京区稲荷町541横
御祭神:宇賀御魂神、素箋鳴尊、大市比売命、大己貴神、猿田比古神
社祠等:地蔵尊
建 立:江戸時代以前
H P:京都観光Navi「花咲稲荷神社」
 

 

脚注

*1:「箋」は「戔」の誤字だろうか。

*2:安土桃山時代〜江戸時代の俳人豊臣秀吉の右筆も勤めた。

*3:その後八十宮は徳川家継死去に伴い降嫁取り止めとなった。

*4:田中緑紅『京のお宮めぐり その二』(緑紅叢書、1963年)11頁