燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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JR苫小牧駅構内にある苫小牧構内神社

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苫小牧構内神社


苫小牧市は北海道の東胆振にある、製紙業やフェリーターミナルが有名な都市だ。
当然ながら市の中心部にはJR苫小牧駅がある。
だかしかし、この苫小牧駅の構内に神社が鎮座していることは、意外と知られていないのではないかと思う。
 



苫小牧構内神社を正面から見るためには、ホームに向かう必要がある。
改札内に入り、「スーパー北斗・北斗自由席のりば」と示されている3・4番ホームに続く階段を降りていく。
 

4番ホームの東端に立つと、線路の向こう側に木が植えられている一角があり、その中に社が建っているのが分かる。
これが苫小牧構内神社だ。
 

苫小牧構内神社は道内で唯一JR駅構内にある神社だ。
創建は昭和38年(1963年)で、当時貨物車との接触等の死傷事故が続発したため安全祈願のために神社が建てられた。
 
御祭神は樽前山神社*1の御分霊を祀っているようで、北海道新聞*2・苫小牧民報*3室蘭民報*4の3紙によれば、平成20年(2008年)に社殿が45年ぶりに改修された際には樽前山神社に御霊が遷座していたようだ。
 
また、苫小牧市立中央図書館所蔵の『苫小牧周辺の神社調査報告』という1969年の高校生のレポートによると、この時点で社の中にあったのは樽前山神社大神の札・天神地祇の札・高山稲荷神社の札と交通安全の大麻だったようだ*5
このことからすると、御祭神は樽前山神社の御分霊以外に天神地祇稲荷大神も祀られているということになるのかもしれない。
 
更にこのレポートには、当時の苫小牧駅国鉄職員全員が持っていたお守りに「サムハラ」の神字4文字*6が書かれていることも併せて記録されている。
「サムハラ」についてネットで調べても色々な情報が出て来すぎてよく分からないが、どうやら古くからある厄除のまじないの言葉であるらしい。
 

なお、苫小牧構内神社は北口の駐輪場からだと比較的近くで見ることができる(但し裏側だが)。
 

【苫小牧構内神社】
住 所:北海道苫小牧市表町6-4 苫小牧駅構内
御祭神:樽前山神社大神、天神地祇?、稲荷大神
社祠等:無し
創 建:1963年
H P:無し
 

 

脚注

*1:樽前山神社」という名前の神社は苫小牧市内に3ヶ所(高丘・錦岡・樽前)鎮座しているが、ここでいう樽前山神社は高丘にある旧県社の樽前山神社だと思われる。

*2:「社殿改修が完了 安全祈り例大祭」『北海道新聞』(2008年10月23日朝刊(苫小牧・日高版)27面)

*3:「あおさぎ」『苫小牧民報』(2008年10月23日朝刊15面)

*4:「構内神社 45年ぶり改修」『室蘭民報』(2008年10月24日朝刊)

*5:『苫小牧周辺の神社調査報告 S.44.10.30』(苫小牧西高等学校郷土史研究部 、1969年)

*6:リンク先の画像検索結果を参照。漢字のような文字だが神字ということになっているらしい。