<2022年10月 記事内容改訂>
はじめに
JR飯田橋駅のホームが移設され、西口新駅舎の供用が開始されたのは令和2年(2020年)7月12日のことだった。
駅自体は完成したが、その周辺では再開発の計画が進行している。
https://www.city.chiyoda.lg.jp/documents/27834/r3-4shiryo1.pdf
上に貼った令和3年度第4回千代田区都市計画審議会の資料PDFを見るに、千代田区富士見2-3において再開発が行われるらしい。
そしてその地区にはひっそりと稲荷神社が祀られているのだ。
桐生稲荷神社
飯田橋駅西口を出て早稲田通りをまっすぐ進んでいく。
上の写真だと、薬局やバーガーキングの辺りが再開発予定地区であるようだ。
ドトールの先の交差点を左折して大神宮通りに入る。
因みに先述のPDFによれば、ドトールの辺りには高さ130mのビルが建つらしい。
子供達が遊ぶ広場の横に路地があるので先へ進む。
なおこの広場の場所にはかつては千代田区立富士見福祉会館が建っていた。
路地の先に鳥居があり、桐生稲荷神社が祀られている。
御祭神は倉稲魂神を祀り、九段北にある築土神社の兼務社になっている*1。
桐生稲荷は元々この地にあった屋敷の邸内社として江戸時代に祀られたもので、地主の転居に伴い地域住民に寄贈されて地域で祀るようになったようだ*2。
2022年現在の状況は分からないが(恐らく変化はないと思うが)、『千代田の稲荷』という2008年の千代田区教育委員会の稲荷調査報告書によると、氏子である周辺住民によって護持されているとのこと*3。
社殿の左右には狛狐が置かれている。
ここの狛狐は陶器製なので珍しいように思われる。
この場所は再開発で新しく生まれ変わるが、この桐生稲荷神社がどうなっていくのか、注目していきたい。
個人的には通っていた大学から近かったため大学時代から偶にお参りしていたので、何とか再開発後もこの地区に残って欲しいと願っている。
【桐生稲荷神社】
住 所:東京都千代田区富士見2-3-7付近
御祭神:倉稲魂神
社祠等:無し
創 建:江戸時代
H P:築土神社「桐生稲荷」