有智子内親王墓
京都は嵯峨野にある落柿舎(松尾芭蕉門人の向井去来の草庵跡)のすぐ横に、有智子内親王墓がある。
有智子内親王は嵯峨天皇皇女で、漢詩人としても勅撰漢詩集の『経国集』に作品が収録されるほどの人物だ。
また賀茂社斎院(賀茂上下社に仕える役目を負った皇女)の初代でもあり、下鴨神社末社で歴代の斎院を御祭神とする賀茂斎院御歴代斎王神霊社(かものさいいんのごれきだいのいつきのみやのみたまのおやしろ)に第2代・時子内親王から第35代・礼子内親王までの34柱の歴代斎院と共に祀られている。
墓の目の前は畑になっており、長閑な風景が広がっている。
メインの道路と違ってそこまで人も多くないので、散策にはもってこいの場所だった。