燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

神社やら、旅行やら、過去の事やら。

壬生馬場町の路地の奥の杉春稲荷

関西巡り記事一覧
社寺祠堂巡り記事一覧

はじめに


長野辨財天と同じ壬生馬場町にある路地の奥に、杉春稲荷という社が鎮座している。
ちょうど後院通から坊城通に入って3つ目の路地の奥だ。

杉春稲荷



杉春稲荷はとても小ぢんまりとしている。
もし周囲を気にして歩いていなければ、気付かずに見落としてしまいそうなほどだ。
狛狐の台座に「町内安全」とあるので、町会が管理しているものと思われる。

扁額には杉春大神の名が見えるが、これが御祭神なのだろう。
由緒書等は無いため詳細は不明だが、石柱には「杉春稲荷」と刻まれており、また狛狐や白狐像も置かれていることからしても稲荷信仰の社なのが分かる。

「杉」から始まる神名は伏見稲荷山の数多のお塚に祀られていて、伏見稲荷大社の稲荷山お塚調査記録の『お山のお塚』には34柱、『続お山のお塚』には31柱の神名が記載されている*1 *2
そして同書によると、「杉春大神」という名の神は大杉エリアに1柱、御膳谷エリアに1柱、あらきエリアに1柱、清滝エリアに2柱祀られているようだ。

【杉春稲荷】
住 所:京都府京都市中京区壬生馬場町15-35横
御祭神:杉春大神
社祠等:無し
創 建:不明
H P:無し

脚注

*1:伏見稲荷大社社務所『お山のお塚』(1965年)106〜107頁

*2:伏見稲荷大社社務所『続お山のお塚』(1966年)154〜155頁