鵺大明神
鵺大明神社殿
鵺大明神の創建は昭和に入ってからと比較的新しく、二条公園が造成された際に同時に創建されたとのこと*1。
現在の管理がどうなっているかは不明だが、京都新聞社が出した『京都・伝説散歩』と言う本によれば、本の元になった記事が連載されていた昭和45年(1970年)当時は社の周辺の5つの町で1年交代の当番制で管理していたらしい*2。
鵺大明神の社には、鵺大明神・玉姫大明神・朝日大明神の3柱が祀られているらしいことが扁額から分かる。
鵺大明神は、近衛天皇の御代に源頼政が射落とした猿の頭・狸の胴・虎の脚・蛇の尾を持つとされる伝説の怪物の鵺を神格化したものだろう(上掲の画像は歌川国芳筆の鵺図)。
玉姫大明神は詳細不明ながら、もしかすると稲荷山各所に祀られる玉姫大神と同じ神様かもしれない。
朝日大明神も詳細不明だ。
その他
二条公園の北側には鵺池という池が整備されている。
ここは源頼政が鵺を討伐した際に鏃を洗った池の跡地とされている。
なおこの際の鏃は、下京区神明町に鎮座する神明神社の宝物として伝わっている。
自分が2022年2月に行った際には業者がメンテナンス工事中だったため水が余り無かったが、普段はきちんと池になっている。
ただ先述の『京都・伝説散歩』によれば、50年前は池に水は張られておらず干上がった状態で、今より深さもあり岩で囲まれていたようだ*3。
これは公園内の掲示によれば、平成17年(2005年)頃に再整備が行われたためであるらしい。
【鵺大明神】
住 所:京都府京都市上京区主税町 二条公園内
御祭神:鵺大明神、玉姫大明神、朝日大明神
社祠等:地蔵堂?(御本尊:地蔵尊?)
創 建:昭和時代
H P:無し