はじめに
出雲大社の一の鳥居(宇迦橋の大鳥居)から川を渡り真っ直ぐ南へ歩いていくと、酒屋さんの横の小道の先に神社が建っているのが見える。
駅前稲荷神社
この路地の先にあるのは駅前稲荷神社だ。
出雲市HP内の「出雲市の伝統芸能」というページの解説によれば、昭和5年(1930年)に岡山県の最上稲荷(最上稲荷山妙教寺)から最上稲荷大明神を勧請したことに始まるという*1。
実際、鳥居の前には駅前稲荷勧請記念の昭和5年の記念碑が建っている。
なお、神社名の「駅前」とは、かつてこの近くにあった省線大社線の大社駅の駅前という意味だ。
出雲大社の記事でも紹介した大正〜昭和初期頃に竹野屋旅館が発行した『出雲大社御案内』というパンフレットの地図にも大社駅は掲載されていた。
本当は近くに残っている大社駅の2代目駅舎も見たかったが、令和3年(2021年)〜令和7年(2025年)まで保存修理工事のため非公開となっており、今回は諦めた*2。
【駅前稲荷神社】
住 所:島根県出雲市大社町北荒木169横
御祭神:最上稲荷大明神
社祠等:無し
創 建:1930年
H P:出雲市HP「出雲市の伝統芸能」内「駅前稲荷神社初午祭」