御手洗井
井戸の前に鳥居が建っており、扁額には「八坂神社 御手洗井」とある。
普段は扉を閉じられており、祇園祭の時期の毎年7月15日〜7月24日のみ開放される。
掲示によれば、御手洗井はかつては今よりも西側にあったが、明治45年(1912年)3月に烏丸通拡張工事に伴って現在地に移設されたとのこと。
元は祇園社(現在の八坂神社)御旅所の神職の藤井助正の屋敷であり、藤井はこの井戸水を毎朝庭先に祀った牛頭天王社にお供えしていたらしい。
のち永禄11年(1568年)の織田信長上洛に伴い御旅所は遷座するもこの井戸は残され、その頃から祇園祭の時期にのみ開放されるようになったとのこと。
なおこの井戸がある手洗水町は御手洗井が由来となっており、かつて町民が豊臣秀吉に町名変更を申請して許可されたことでこの町名になったのだという。
脚注
無し