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はじめに
池袋駅東口を出て線路沿いに北へ向かうと、その途中に社堂が並んで建っているのが目に留まる。
これが池袋四面塔尊と池袋四面塔稲荷大明神だ。
池袋四面塔尊
並んだ社堂のうち、右側が池袋四面塔尊だ。
「四面塔」の読み方は「よんめんとう」ではなく「しめんとう」らしい。
由緒書によれば、享保*1の頃の四ッ辻(現在の池袋駅東口付近)は追い剥ぎや辻斬りが出没するかなり治安の悪い場所だったらしい。
享保6年(1721年)には一晩で17人が辻斬りに遭い命を落とす大惨事が発生。
同年9月に池袋村民が法明寺*2の日相上人に依頼して無限仏供養を行うために四面塔を建立したのが始まりとのこと。
四面塔の正面には「南無妙法蓮蕐經」と刻まれている。
この四面塔は道標でもあったらしく、左右の面には道の名が記されている。
四面塔尊の右側には地蔵尊と思しき石仏6尊並んでいる。
もしかすると六地蔵ということなのかもしれない。
並んだ社堂のうち、左側は池袋四面塔稲荷大明神となっている。
扁額や提灯から、池袋四面塔稲荷大明神が祀られていることが分かる。
ただ、それ以外は由緒書が無いため詳細不明だ。
名前からして、四面塔尊が建立された後にこの稲荷社を建立したとか、元からあった稲荷社より新しい四面塔が有名になったので四面塔を冠した神社名になったとか、そんなところではないかと思う。
【池袋四面塔尊】
住 所:東京都豊島区東池袋1丁目50
御本尊:四面塔尊
社祠等:池袋四面塔稲荷大明神(御祭神:池袋四面塔稲荷大明神)
六地蔵?
創 建:1721年9月
H P:無し
脚注