はじめに
畝傍山というと神武天皇陵を始めとする皇陵や橿原神宮の印象が強いが、実は他にも神社が存在する。
例えば、ここ東大谷日女命神社*1が良い例だ。
畝傍山の山道を行くと、途中に石の鳥居が現れる。
その鳥居を潜り参道を進み、階段を上がると東大谷日女命神社が鎮座している。
東大谷日女命神社
東大谷日女命神社社殿
御祭神は、記紀において神武天皇の皇后とされている媛蹈鞴五十鈴媛命を祀る。
ただし御祭神については紆余曲折があったようで、掲示されていた『東大谷日女命神社』という由緒書によると、元々は明治11年(1878年)頃までは熊野権現として伊弉册尊を祀っていた。
しかし明治20年(1887年)頃になって、式内社の東大谷日女命神社の論社とされて御祭神を伊弉册尊から神功皇后に変更*2。
その後、更に御祭神を神功皇后から媛蹈鞴五十鈴媛命に変更する、といったことがあったらしい。