出雲大社教祖霊社
祖霊社社殿
祖霊社の境内入口には両脇に「萬古之命脈」「千古之祖心」の石柱が立てられている。
祖霊社の社殿前にも石柱が立てられており、「敬神崇祖」「報本追遠」と刻まれている。
由緒書の掲示によれば、祖霊社は明治6年(1873年)に鎮座した社だ。
御祭神は出雲大社教信徒の祖先と代々の霊神を祀る。
出雲大社に祀られる大国主大神は幽界を司る神でもあり、幽冥主宰大神(ゆうめいしゅさいのおおかみ)とも呼ばれる。
この祖霊社は、死んだ人々の御魂は幽冥主宰大神の御加護のもと、各家の守護神となるという出雲大社教の幽冥信仰に基づいた社であるらしい*1。
忠魂碑
社殿左側には忠魂碑が建っている。
由緒書等はないため詳細は不明だが、出雲大社周辺の地区の戦没者が祀られているのだろうか。
令和2年(2020年)には戦没者追悼献花式が忠魂碑前で行われている*2。
なおこれは、コロナ禍のため例年通りのホールでの式典が開催出来なかったための措置であるらしい。
桜と錨の男たちの碑
忠魂碑の手前には、「桜と錨の男たちの碑」がある。
碑文を見る限り、これは世界の平和と繁栄を祈念し、また先の大戦で戦没した人々の顕彰碑ということらしい。
都稲荷社
祖霊社の敷地から小道を挟んで北側に鎮座するのは都稲荷社(みやこのいなりのやしろ)だ。
由緒書の掲示によると、都稲荷社は江戸時代末期に、第76代出雲国造の千家俊秀により京都の伏見稲荷大社から勧請された稲荷社とのことだ。
京都から勧請したために、「都」の字をその神社名に冠している。
御祭神は伏見稲荷大社と同様に宇迦之御魂神・佐田彦神・大宮能売神・田中神・四神の5柱を祀っている。
出雲大社HPの摂末社の一覧に名前が見えないので、もしかすると出雲大社の摂末社というよりは千家国造家の神社ということなのかもしれない。
【都稲荷社】
住 所:島根県出雲市大社町杵築東240近く
御祭神:宇迦之御魂神、佐田彦神、大宮能売神、田中神、四神
社祠等:無し
創 建:江戸時代末期
H P:無し