燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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谷中の長明寺とその境内社

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はじめに

今回は谷中の長明寺とその境内社について。
 

日照山 長明寺


先日谷中をふらりと散歩していたら、日蓮宗の日照山長明寺というお寺の前を通りかかったので参拝した。
 

本堂


下谷区史』によれば、長明寺は1609年に戦死者の亡霊を弔うために志村八兵衛という人が日長という僧を招いて開いたという*1
また、御本尊は寶塔題目」(多宝如来・四菩薩*2不動明王・釋迦如来・四天王*3愛染明王)と「木像十二體」(内訳の記述は無かったので詳細不明)であるとのこと。
なお『下谷区史』という書名からも分かる通り、この辺りは下谷区(東京35区の1つ)だったけど、終戦直後に浅草区と合併して台東区となった歴史がある。
 

辨財天・稲倉魂


本堂前には境内社も鎮座している。
扁額には「辨財天」と「稲倉魂」とあり、弁天と稲荷を両方祀っているようだ。
先述の『下谷区史』には「稻荷社等があつたが今廢せられた」との記述があるけど、その稲荷社を復興したということなんだろうか。
 

【日照山 長明寺】
住 所:東京都台東区谷中5-10-10
御本尊:寶塔題目、木像十二體
社祠等:境内社(御祭神:辨財天、稲倉魂)
建 立:1989年11月21日
H P:無し
 

 

脚注

*1:下谷区史』(東京市下谷区役所、1935年)1068頁(国会図書館デジタルコレクションでは588コマ)

*2:日蓮宗寺院なので上行菩薩無辺行菩薩浄行菩薩安立行菩薩の四菩薩だろうか。

*3:持国天増長天広目天多聞天の総称。