はじめに
昨日の記事で書いた池立神社の近くの夏目坂に面して、感通寺という寺院が鎮座している。
本妙山 髙田 感通寺
感通寺本堂
感通寺は寛永7年(1630年)に日建上人により開かれた日蓮宗寺院で、8年後には創建400年となる。
なお『牛込区史』には「寛永七年當所に建立、(これより先き市谷五段に在つたと云ふが仔細は不明)(後略)」との記述があるので、現在の防衛省の辺りにかつてあったという五段長屋の周辺に鎮座していた時期があるのかもしれない*1。
御本尊は大曼荼羅を祀る。
境内は広々としており、とても落ち着いた雰囲気のお寺だ。
毘沙門堂
境内に入ってすぐの所に毘沙門堂が建っており、開運出迎泥足毘沙門天が祀られている。
この毘沙門天は越後高田で道に迷った日蓮上人を出迎えて道案内したため、足に泥がついていたと伝わっている*2。
戦国時代に上杉謙信の崇敬を受けその死後に米沢城に遷座、江戸時代になってから茶阿局と松平忠輝により勧請されたらしい*3。
竹駒稲荷尊
毘沙門堂の目の前には竹駒稲荷尊を祀る社が鎮座している。
竹駒稲荷尊については由緒書等も無いため詳細不明だが、日本三大稲荷に数えられることもある宮城県岩沼市の竹駒神社と何か関わりがあるのかもしれない。