井頭龍神
広大な敷地が広がる北海道大学の南端にあるクラーク会館。
そのクラーク会館から南方の住宅地の中に偕楽園緑地という公園がある。
ここは岩村通俊*1が命じて設置させた、札幌で一番最初の公園だ*2。
そんな偕楽園緑地内に、井頭龍神(いのがみりゅうじん)という社がある。
札幌市北区役所のHPによれば、元々は偕楽園緑地内に湧水があって、それが元で水神信仰が発生。
その後1953年に料亭の女将が社殿を建立したのが井頭龍神の始まりということらしい。
なお一時は町内に住む日蓮宗の僧侶が管理していて読経もされていたらしい(先述のHPのトップの写真も祭典で読経する僧侶だ)。
因みにこの湧水と井頭龍神はNHKの「ブラタモリ」でも紹介されたので知っている人も多いだろう。
さてそんな井頭龍神だけども、今回この記事を書こうと思って調べたらGoogleマップには「閉鎖」の2文字が。
どうした事かと思ってTwitterで検索したら、老朽化と維持管理が難しくなったため解体されてしまったらしい。
結構好きな神社だったので仕方がないとは言え何とも寂しい。
まあ、解体された頃にふと思い出したのも何かの縁かもしれない。
【井頭龍神】
住 所:北海道札幌市北区北7条西7-5辺り
御祭神:井頭龍神
社祠等:無し
建 立:1953年
H P:無し
脚注
*2:札幌市北区役所HP「51.天下の三名園を模倣? - 偕楽園と清華亭」参照。