大雄院
道了大薩埵奉安所
その神谷町MTビルの出口の向かい側に、大雄院という寺院がある。
大雄院は真言宗霊雲寺派(総本山:寶林山霊雲寺)の寺院だ*1。
元々は愛宕神社の「出世の石段」のすぐ横(愛宕1-7-1)にあったが、再開発に伴い令和5年(2023年)5月に虎ノ門3-16-3に遷座、同年10月に現在地に再遷座したらしい*2。
なおHPには「本堂仮移転」とあるので、後々はまた別の場所に遷るものと思われる*3。
さて、そんな大雄院の建物には道了大薩埵奉安所の看板がかけてある。
扉は閉まっていたので、内部の様子は不明(とりあえず扉の前で手を合わせておいた)。
Googleの検索結果の説明文を見るに、どうやら大雄院では道了尊(道了大薩埵)、十一面観世音菩薩、大黒天等を祀っているらしい。
道了尊とは、南足柄市の曹洞宗寺院・大雄山最乗寺の開山である了庵慧明禅師の弟子であり最乗寺創建に尽力した道了尊者のことだ*4。
道了尊は了庵慧明禅師の死後、天狗の姿となり山中へ向かい、最乗寺の守護神となったと伝えられている*5。
なお大雄院のHPは工事中のため、大雄院自体の詳しい由緒は分からなかった*6。
後述の五塔稲荷神社の由緒書に明治年間の記述があるので、少なくとも明治時代には存在していたようだ。