燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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汐留シオサイトの端に鎮座する日比谷神社

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はじめに


港区東新橋にある汐留シオサイト
その端の第一京浜とJR線の高架に挟まれるような区間に日比谷神社が鎮座している。
 

日比谷神社

日比谷神社社殿


御祭神は豊受大神と祓戸四柱大神を祀る。
豊受大神は伊勢外宮の御祭神であり、祓戸四柱大神は瀬織津比賣大神・速開都比賣大神・気吹戸主大神・速佐須良比賣大神という祓を司る4柱の神々の総称だ。
なお『東京都神社名鑑』によれば上記の御祭神以外に天津神国津神天神地祇、即ち八百万の全ての神々)も祀っていることになっているが*1、現在では神社のHPや東京都神社庁のHPにも記載がないため、どうなっているのかはよく分からない。
 
創建年は不詳ながら、かつては現在の日比谷公園内の大塚山に鎮座しており、旅泊稲荷(さばいなり、鯖稲荷とも)と称されていた*2
慶長11年(1606年)の江戸城改築に際して芝口町*3遷座となった*4
昭和3年(1928年)には関東大震災復興に伴い愛宕下町2丁目(後の新橋4丁目)に再遷座
更に平成21年(2009年)には、環状2号線の新橋〜虎ノ門間の工事に伴い現在地に再々遷座となった*5
 

十六魂稲荷神社


境内には「稲荷神社」と書かれた吊灯籠の下がっている社が鎮座している。
これは『東京都神社名鑑』に境内社として掲載されている十六魂稲荷神社であると思われる*6
御祭神は宇迦御魂神。
 

【日比谷神社】
住 所:東京都港区東新橋2-1-1
御祭神:豊受大神、祓戸四柱大神、天津神国津神
社祠等:十六魂稲荷神社(御祭神:宇迦御魂神)
創 建:1606年以前
H P:日比谷神社
 

 

脚注

*1:東京都神社庁・編『東京都神社名鑑(上巻)』(1986年、東京都神社庁) 110頁

*2:名称が稲荷となっているのは豊受大神と稲荷神が同一視されたからかもしれない。

*3:現在の新橋1〜2丁目の辺り。『東京都神社名鑑』には「日蔭町に遷って」との記載もあるので、鎮座地は現在の新橋2丁目だろうか?

*4:東京都神社庁、110〜111頁

*5:日比谷神社の神様、汐留の新社殿に通算3度目の引っ越し」『新橋経済新聞』(2009年8月3日)

*6:東京都神社庁、110頁