燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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スカディ、ウル、ブランデージ会長を祀る札幌藻岩山スキー神社

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<2023年12月 記事内容改訂>

はじめに

藻岩山スキー場の近くに、女神スカディを祀る神社があるらしい。
そんな噂を聞いたので、実際に見に行ってきた(無論、某ゲームの影響であったことは言うまでもない)。
場所としては藻岩山スキー場の駐車場のすぐ下、雪友荘という建物の向かい側だ。

札幌藻岩山スキー神社



まず現地へ行って分かったことだが、神社のある敷地へはロープが張られていて入ることが出来ない。
ロープの外からは「札幌藻岩山スキー神社」の看板がギリギリ見える程度だ。
一応、その場で遥拝することにした。


御祭神はブランデージ神・ウル神・スカディ神の3柱だ。
まずブランデージ神は、札幌五輪の立役者でIOC会長も務めたアベリー・ブランデージ氏を指している。
ウルとスカディは北欧神話のスキーの神で、夫婦だったとも伝わっている。

スカディ神を祀る神社は日本広しと言えどもここぐらいなものではないかと思う。
なおウル神とブランデージ神は藻岩山中腹の藻岩山神社にも祀られている(なお藻岩山神社のその他の御祭神は伏見稲荷大神と、日本にスキーを伝えたレルヒ中佐を神格化したレルヒ神となっている)。

建立経緯については、北海タイムス(かつて北海道で発行されていた地方紙、1998年廃刊)の1979年4月16日の札幌版に特集記事が載っている。
なおこの記事は、札幌市中央図書館にて記事を見る限りではどうやら札幌版にしか掲載されていない記事のようだ(別の図書館でこの日の北海タイムスの別の地方版を見たら載っていなかった)。

この記事によれば、この神社はアマチュアリズムを信奉したブランデージ会長を敬愛して建立されたとのこと。
1975年ブランデージ会長逝去の頃より構想があり、のち実際に建立。
御神体はブランデージ神がオリンパスの丘の石、ウル神がエベレスト山頂の石、スカディ神がエベレスト8,380m付近の石とのこと。
なおこの神社の建立には、安全祈願とスキー事故犠牲者の慰霊の意味も込められている。

【札幌藻岩山スキー神社】
住 所:北海道札幌市南区藻岩下 藻岩山スキー場駐車場下
御祭神:ブランデージ神、ウル神、スカディ神
末社等:無し
創 建:1979年頃
H P:無し

脚注

無し