はじめに
日御碕神社の境内入口の手前、土産物店の左側に順式社と稲荷社が鎮座している。
順式社・稲荷社
順式社
順式社は権大僧都の順式慶雄和尚を祀る。
順式和尚は江戸時代の僧で、日御碕神社の神職である小野氏第82代・小野政久の孫だ。
順式和尚は戦国時代に荒廃した日御碕神社の復興を幾度も江戸幕府に請願し続け、遂に徳川家光の時代に至って幕府の支援により日御碕神社の復興を成し遂げたという重要な人物だ。
現在でも、日御碕神社の上下本殿はこの時の造営のものとなっている。
順式和尚は貞享2年(1685年)に81歳で亡くなったとのことなので、それ以降にこの社が建立されたのではないかと思われる。
元々は墓所の近くに鎮座していたが、昭和52年(1977年)頃の県道拡張の影響で現在地に遷座したとのこと。
由緒書の石碑を日御碕神社が建てているので、日御碕神社の境外社なのかもしれない。
脚注
無し