はじめに
前回に続き江の島のマイナー神社について。
路地の荒神
岩本楼本館という旅館は、江の島のメインストリートに面している。HPによれば、ここは鎌倉時代に発する岩本坊という寺院の流れで、明治の廃仏毀釈以降に宿坊を旅館に転換したらしい。
さてここの正門の真正面に細い路地が伸びている。この路地の先にはカフェがあるが、実は神社も建っている。
路地を進んでいくと左手に社殿が現れる。ここが江之島參寳荒神の社だ。
參寳荒神*1は仏教由来だけど、神社でも祀られていることがある。元々は仏法僧の守護神で、民間では竈の神として祀られることが多い神様だ。
なお、この江之島參寳荒神について言及した資料は見つけられなかった。
前回の記事で書いた惠日壽弁財天はメインストリートから見える位置にあるので、たまに参拝する人を見かける。だがこの神社は路地の先にあり、参拝者を見かけたことはない(もしかしたらごく稀に居るのかもしれないけど)。
個人的にここの風景は、喧騒からは離れた路地、神社後ろの木造建築、そして木造の社殿が良い具合にマッチしていて、とても味わいがあると思う。
【江之島參寳荒神】
住 所:神奈川県藤沢市江の島1-4
御祭神:江之島參寳荒神
社祠等:無し
建 立:不明
H P:無し
※↑のMAPは位置が微妙にズレていて、本当はもう少しマーカーの手前に建っている。
今回は以上。次回もまた江の島のマイナー神社について。