燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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乃木大将夫妻を祀る赤坂の乃木神社

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はじめに

今回は2019年に参拝した、赤坂の乃木神社について。
 

境内




港区赤坂の乃木坂の辺りに乃木神社が鎮座している。
この場所には日露戦争の勇将・乃木希典の邸宅があり、今でも保存されている。
なお、乃木坂という坂の名前も、希典の葬儀の折に幽霊坂から改名されたものだ。
 

乃木神社



乃木神社乃木希典命とその妻の乃木静子命を祀っている。
希典は日露戦争の旅順攻囲戦で有名な陸軍大将で、後に学習院の院長にもなっている。
夫妻は大正元年(1912年)9月13日の明治天皇御大葬の日に殉死したことでも知られている。
夫妻が殉死して11年後の大正12年(1923年)になって、この乃木神社は創建された。
御利益は忠誠、学問、夫婦和合とのこと。
 

乃木家祖霊舎



乃木邸の横に、乃木家祖霊舎が鎮座している。
御祭神は乃木家の祖先と希典の息子の乃木勝典・保典兄弟*1が祀られている。
かつては乃木小社と呼ばれ、乃木神社創建までの間は乃木夫妻がここに祀られていたらしい*2
 

正松神社



社殿に向かって右側の奥には正松神社が鎮座している。
御祭神は玉木文之進正韞命と吉田矩方松陰命の二柱を祀る。
玉木文之進松下村塾の創設者であり、その甥の吉田松陰松下村塾を発展させた幕末の志士として知られている。
 
文之進の養子になった玉木正誼は希典の実弟で、後に前原一誠と共に萩の乱を起こして戦死した。
なお、文之進は萩の乱に正誼や弟子が参加した責任を取って自害している。
 

赤坂王子稲荷神社



第二鳥居の辺りから階段が伸びていて、朱の鳥居が並んでいる。
これが赤坂王子稲荷神社だ。
御祭神は宇迦之御魂神・宇気母智神・和久産巣日神の三柱となっている。
乃木夫妻やその両親の崇敬が篤かったという北区の王子稲荷神社を勧請したとのことだ。
 

なお自分が参拝した際には建て替えのため、先述の正松神社に遷座していた。
 

その他



神社に隣接して旧乃木邸が保存されている。
現在は港区指定文化財にも登録されている。
 


敷地には乃木希典と今越清三郎少年の像も立っている。
これは乃木希典が辻占売りをしている今越少年の懸命に家計を支える姿勢に感動して金2円を与えて激励したところ、今越少年は努力を重ねて遂には金箔業で大成功したという逸話に因んでいる。
 

乃木神社
住 所:東京都港区赤坂8-11-27
御祭神:乃木希典命、乃木静子命
社祠等:正松神社(御祭神:玉木文之進正韞命、吉田矩方松陰命)
    赤坂王子稲荷神社(御祭神:宇迦之御魂神・宇気母智神・和久産巣日神
    乃木家祖霊舎(御祭神:乃木家祖先、乃木勝典、乃木保典)
創 建:1923年11月1日
H P:乃木神社
 

 

脚注

*1:兄弟は共に日露戦争で戦死。

*2:乃木神社HP「境内の案内」参照。