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はじめに
今回は「あらき」というエリアについて。
前回の豊川のすぐ下辺りからスタート。
今までの稲荷山の記事はこちら。
マップは以下の通り。番号が振ってあるのは、お塚の台座の番号だ。
(※画像が粗い場合は、クリックした先で「オリジナルサイズを表示」を選ぶと大きいサイズが表示される。)
あらき
あらきは、荒木神社とその境内のお塚が中心となっているエリアだ。
平仮名表記なのは、お塚の調査記録である『続お山のお塚』に合わせている。何故平仮名書きなのかは分からないが、もしかすると「荒木滝」というエリアと紛らわしいので、区別しているのかもしれない。
正一位花菊大神(倒壊)
このエリアに入って最初のお塚だが、ここは既に倒壊してしまっている。
扁額が置かれており、それを見る限りだと「正一位花菊大神」等が祀られるお塚だったらしい。
恐らく、この先10年20年……と経つと、こうした管理されずに倒壊するお塚が増えていくことだろう。
荒木神社
荒木神社は白砂大神・荒木大神・荒玉大神の三柱を祀る。
社伝によれば、和銅4年(711年)の伏見稲荷創建の際に、稲荷大神の荒魂を祀るために創建されたらしい*1
今の三柱の御祭神とされたのは明治以降で、拝殿と社殿は京都御所からの移築とのこと*2。
足利稲荷大明神
薬一大神の右手には足利稲荷大明神が祀られている。
ここはお塚のような石碑ではなく、石灯籠に神名が刻まれていて珍しい。かつては町屋の坪庭に鎮座していたらしいが、紆余曲折を経て現在地へ。
今では腰痛を治す神様となっている。
金比羅大權現・比沙門天王・空鉢䕶法
荒木神社境内に鎮座するこのお塚は、三柱が祀られている。
金比羅大權現は香川の金刀比羅宮、比沙門天王は毘沙門天のことなのは間違いないだろう。
空鉢䕶法は、奈良の信貴山千手院の空鉢護法堂(くうはつごほうどう)の御祭神・難陀竜王だろうか*4。
茨谷へ
この次のエリアは「茨谷」というエリアになっている。
正確には荒木神社がある場所も茨谷なんだけど、『続お山のお塚』では「あらき」と「茨谷」に分けて書かれているので、それに従うことにする。
今回は以上。