燈蓮寺伽藍堂 -RISING FALCON-

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初詣はノルベサ神社など3連チャン

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平成の終わりの始まり

明けましておめでとうございます。
今年は改元ということで、普段の年とは雰囲気が少し異なる気がしますね。
平成が終わる、と言われても何だか実感が湧きませんが。
 
さて、今年は諸事情で年明けすぐに初詣には行けなかったため、初詣は1月5日までずれ込んでしまいました。
どうせなら変わった神社に初詣に行こうと思い、3ヶ所をハシゴして来ました。
 

ノルベサ神社

社殿
まず初めにノルベサ神社へ。
この神社、ススキノ交差点近くの大観覧車が聳える商業施設ノルベサまんだらけ駿河屋の入っているビルです)の7階にあります。
観覧車乗り場の辺りにあるのですが、神社という割にはかなり簡素です。
ノルベサ」「幸運」「大吉」などと書かれた柱の間に置かれた台の上に、小さな鳥居、神宮大麻、賽銭箱、パワースポットに認定された旨が書かれた新聞の切り抜きがあるのみです。
特にこれといった由緒書の類はないので御祭神は不明です。
 

ノルベサ神社】
住 所:北海道札幌市中央区南3条西5-1-1 ノルベサ7階
御祭神:不明
末社等:無し
創 建:2014年
H P:無し
 

 

本陣狸大明神社

社殿

社殿
続いて狸小路5丁目にある本陣狸大明神社へ。
一昨年の記事でも書きましたが、この神社の御祭神は本陣狸とかずさ御前という夫婦の狸です。
神社には縁起が書かれた看板があります。
内容は次の通り。

本陣狸大明神社縁起
 
惟時、昭和四十八年の夏、狸小路百年の発展と、第二十回狸まつりを記念して、この位置を選んで潤いの霊域を設け、守護神 本陣狸大明神社を創建し、祭神は札幌市長板垣武四御夫妻の媒酌にて縁結びし給いし本陣狸と、かずさ御前を合わせ鎭魂し奉るものなり。
そもそも「本陣狸」は松山市にあって狸学博士と名も髙き富田狸通先生の口添えを得て、日本狸族界の名門 四国伊予之国の八百八狸を鎭め祀る山口霊神の分身を勧請しまつるものにして、狸性は純情と正義に富み、また「かずさ御前」は童謡の狸ばやしの総本山たる証誠寺の大和尚 隆髙鑑猊下を煩はして、千葉は木更津の奥森に出現する萩乃狸の眷族なるを申し受け、その優雅な性は交友諸芸に通じたる玲狸と申すべく、相共に蝦夷狸族を継ぐ総帥と敬し奉る。
以て今日より本陣狸大明神社の宏遠無辺に及ぶ狸德を蒙り、狸外の理を生む現世に処して、一切を融通無碍に万福を享受せんことを祈願し敬々しく合掌し縁起を草するものなり。
 
昭和四十八年八月十一日 佳日
札幌市狸小路商店街振興組合
狸司長 河関広司

 
また先述の一昨年の記事にもチラっと書いた登別本陣狸大明神社について、『さっぽろ文庫36 狸小路』という本の160頁に記述があるのを見つけました。
それによれば、登別本陣狸大明神社は登別市鷲別町の商店主の希望により、本陣狸夫妻の娘である鶴の宮藻里豊姫が嫁入りという形で1976年に建立された神社であったようです。
(参考:本陣狸大明神系図
 

狸水かけ地蔵

狸水かけ地蔵
すぐ傍には狸水かけ地蔵という狸のお地蔵さんも祀られています。
「水かけ」と言うだけあって当然水をかけて拝む訳ですが、それだけではなく狸地蔵の体の8ヶ所に触るとそれぞれが違った御利益があるとされています。
地蔵横の看板には以下の通り記されています。

狸地蔵八徳
 
一、頭に手を触れば知恵を授かり学業上達す
二、目鼻をさすると他を抜き合格、当選、就職きまる
三、肩から胸をさすれば、恋愛成立、良縁をさずかる
四、太鼓腹をなでると、安産、育児疑いなし
五、通帳にさわれば、信用を高め名声を得る
六、杖をこすれば交通安全、災難を除き幸運を導く
七、前へ金をたたけば、商売繁昌、金運開く
八、尻尾を押えると回春旺盛を増す
 
南無本凡狸益 敬白

私は取り敢えず頭を撫でてきました。
知識はいつまでも増やしたいですしね。
 

【本陣狸大明神社】
住 所:北海道札幌市中央区南2条西5 狸小路5丁目
御祭神:本陣狸、かずさ御前
末社等:狸水かけ地蔵
創 建:1973年夏頃
H P:http://www.tanukikoji.or.jp/shiru/#tab2-4a
 

 

コンサドーレ神社

社殿
最後はコンサドーレ神社に参拝。
この神社は丸井今井一条館9階の日本ハムコンサドーレ・レバンガのグッズ売り場の一角にあります。
以前は丸井今井南館5階にありましたが、南館閉館に伴い現在地へ遷っています。
私も道民の端くれなので、2019年もコンサドーレが活躍するように祈願しました。
 
この神社も、賽銭箱付の台の上に鳥居や神棚などが載っているだけという中々に簡素な佇まいです。
鳥居の扁額には「コンサドーレ公認」の文字が。
神棚は前回の参拝時には扉が閉まっていて中が見えなかったのですが、今回は開いており、中に北海道神宮の御神札が納められているのが確認出来ました。
由緒などはないので御祭神は不明です。
(或いは御神札があるということで北海道神宮の御祭神を祀っていたりするのでしょうかね、詳しくは分かりませんが。)
 

コンサドーレ神社】
住 所:北海道札幌市中央区南1条西2-11 丸井今井一条館9階
御祭神:不明
末社等:無し
創 建:不明
H P:無し
 

 

おわりに

さて、今回の更新は以上です。
今年もよろしくお願いいたします。
 
 
 
 


聖地巡礼記事

聖地巡礼記事の一覧です。(五十音順)

 

孤独のグルメ

2016.06.17 江の島
   

言の葉の庭

2013.06.01 新宿御苑
  

ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU

2013.02.20 平岸高台公園
  

サッポロスプリングス資料 その2:デザインの現場 1993年 4月号増刊

サッポロスプリングス資料記事
その0:サッポロスプリングス、その後
その1:サッポロファクトリー オフィシャルガイドブック SAPPORO FACTORY MOOK
その2:デザインの現場 1993年 4月号増刊
その3:その他諸々
その4:追加分

 

はじめに

前回の記事に続き、サッポロスプリングス(以下、SS)の話です。
今回は『デザインの現場 1993年 4月号増刊 北の・あたらしい・まちづくり|サッポロファクトリー』についてです。
 

デザインの現場 1993年 4月号増刊

掲載頁:P.66~67、118~125

今回紹介するこの本は、美術出版社が発行していたデザイン関係の専門誌である『デザインの現場』(雑誌は2010年に休刊)の1993年4月号増刊(通算第61号)として出版されたものです。
2009年の記事でも書きましたが、この本はamazonなどで比較的簡単に入手可能です。
 

66~67頁

SSのエントランス部分、及びそこから伸びる「光の廊下」の写真が見開きで掲載されています。
エントランスの壁に描かれた谷口広樹氏の壁画はとてもカラフルで楽しげな印象。
「光の廊下」は足元部分が多くのライトに照らされており実に幻想的。
また、「光の廊下」のサウンドデザインは高田みどり氏であったとのこと。
 

118~119頁

見開きで「雪見洞窟」の内部写真。
「雪見洞窟」のある「露天国」エリアは、写真が残っていても大体が「カマクラミッド」がある屋外部分の写真な気がするので、この内部の写真は結構レアな気がしますね。
 

120頁

SSの全体の企画を担当したクリエイティブディレクター・榎本了壱氏による、最初期の温泉アミューズメント施設のスケッチが載っています。
 

121頁

先述の榎本氏へのインタビュー。
「SS」の文字をかたどったロゴを作ったのも榎本氏であるそうです。
 

122頁

図は縦に3つ掲載されています。
上は榎本氏による企画段階の平面図、真ん中は上図を元にSS設計者の建築家・竹山聖氏が描いた平面図、下は竹山氏の最終設計案に基づく模型を真上から撮った写真、となっています。
注目すべきは上の図の解説文の中に「当初は二条北館は5階建てを予定していた」とあることでしょうか。
また下の模型写真は最終案に基づいているので、SSの内部の温泉施設の配置を思い出す際に良い参考になりました。
 

123頁

「雪見洞窟」の内部から屋外を撮った写真が掲載。
 

124頁

先述の竹山氏へのインタビュー。
 

125頁

大プールの写真が掲載されています。
個人的にはかなり好きな写真ですね、これ。
うっすらとライトアップされたプールと、水面に写った舟のオブジェがこの上なく美しいです。
ガラスの向こうに見える空がほんのりと夜の色なのもまた味があります。
 

最後に

今回は『デザインの現場 1993年 4月号増刊 北の・あたらしい・まちづくり|サッポロファクトリー』についての紹介でした。
冒頭にも書いた通りこの本は入手が容易なので興味のある方は購入してみては如何でしょうか。
また、この本は「天体工場」(レンガ館に当時あった幻想的な施設)についても大量の写真や関係者のインタビューが載っているので非常にオススメです。
 
次の更新は、旅行ガイドブックに載ったSSについて紹介していきたいと思います。
 
以上
 
  
【2019年2月7日追記】
次の記事:その3:その他諸々